11月17日のマイルCSの1週前追い切り診断を行っていきたいと思います。
有力馬考察などはマイルCSの出走予定馬情報にまとめていますが、今回は、ダノンプレミアムとダノンキングリーの同馬主コンビの2頭に、安田記念馬のインディチャンプや皐月賞や大阪杯を制したアルアインなどが登場します。
マイル路線は主役らしい主役が不在でメンバー的には微妙なところもあるかもしれません。
1週前の追い切り記事を挙げることができませんでしたので、この記事で一緒にチェックしていきます。
有力馬以外は小粒揃いではありますが、デキはメンバーのレベル関係なくしっかりと見ていかなくてはなりません。しっかりと見極めて、皆さんの参考になればと思い考察しました。最後に追い切りオススメ馬を挙げていますので、最後までご覧いただければ幸いです。
目次
マイルCS2019の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
※1週前の映像がある馬のみ、時計を掲載しています。
※上記の時計があった場合でも、特に触れていない場合は特筆すべき点はないと判断しています。
アルアイン【A-B】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【52.5-38.6-24.8-12.5】
2頭併せ強めアタマ差先着。
リズムが悪いような印象を受けますが、前走と比較すると今回の方が良かったのではないかと思います。
悪くはないとは思いますが、もう少し勢いがある方が好走している印象を抱くので、その点ではデキが落ちたままなのか、それともピークを過ぎたのか…という印象を抱きます。
前走よりかは今回の方が上、という評価まで。
インディチャンプ【A-B】
11月6日(水)栗東 坂路(良)
【50.3-37.5-25.1-13.0】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【52.9-38.6-24.6-12.2】
2頭併せ強め4馬身先着。
1週前の動きも良かったのですが、最終リハも相変わらずにしっかりと走れています。
ここまで着差が開いてしまったので、元々の狙い通りの内容だったのかはわかりませんが、動けたという事実を前向きにみたいと思います。
前走時は【B-C】と評価を落としましたが、今回は安田記念時にまで状態を戻してきたと判断していいでしょう。前走はあまり力の入っていない仕上がりまでと感じましたが、使われた上積み含めて、今回の方が断然良かったです。
エメラルファイト【B】
11月7日(木)美浦 南W(良)
【5F65.1-51.0-38.1-1F12.0】
11月13日(水)美浦 南W(良)
【5F69.4-53.3-39.5-1F13.0】
2頭併せ外馬なり半馬身先着。
追い切りの内容自体は良かったです。全体時計は悪いですし、末の時計も地味と言えば地味かもしれませんが、しっかりと先着できました。
ただ、追い切りではいつも良く見せていて、それが素直に成績に結び付いていないので、その点ではどうかなと思う部分もあります。
悪くはないと思うものの、デキが特別良いというわけではなさそうです。
カテドラル【B】
11月6日(水)栗東 CW(良)
【6F80.6-65.4-50.8-37.2-1F11.8】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【54.7-39.3-24.6-1F11.9】
単走馬なり。
坂路で馬なりという内容でしたが、最後は少々促されたような気がしますが馬なりの範疇としておきます。
今回は末にかけて伸ばした形ですが、いつも通りの範囲の動きかなと感じます。
若干、バタバタしている印象も受けますが、末の時計は出ているので気にしなくていい範囲なのかもしれません。全体時計が地味ではあるので、その点では差し引きプラマイゼロと言ったところですが。
概ね前走程度で、デキ落ちとは考えなくていいはずです。
グァンチャーレ【B】
11月7日(木)栗東 坂路(良)
【55.8-40.9-26.6-13.2】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【51.2-37.0-23.8-12.0】
単走強め。
1週前は淡々とした追い切りでしたが、最終リハではしっかりと負荷を掛けてきました。伸びのある走りをしていますので、状態面では問題なさそうです。
時計がしっかりと出ていますが、馬場が綺麗な時間帯でのものでしたので、時計ばかり気にしてしまうと痛い目をみそうな気がします。
前走時も51.7秒で駆け抜けていますので、今回と特に変わりない範囲だと考えていいでしょう。悪くはないという範囲で見ておきたいです。
クリノガウディー【A-B】
11月6日(水)栗東 坂路(良)
【53.8-39.8-25.9-12.8】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【51.3-37.3-23.9-11.8】
単走強め。
鞭が1回だけ入っていますが、強めまでの負荷でした。
若干ですが、頭の位置が高いような気がしますが、走りはまとまっていると思います。
やや進行方向に対して左へ流れているのが気になりますが、時計はしっかりと出ているので気にする範囲でもないのかなと思いました。
前走は比較的仕上げての4着という結果でした。そこから上積みは感じますが、それでもどこまでと言ったところは感じます。
ダイアトニック【B】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【54.5-39.4-25.1-12.3】
単走馬なり。
強めと表記しても良さそうですが、馬なりの範疇から強めというところでの負荷となりました。
前走スワンSの時の追い切り評価をしていませんが、映像を比較すると、前走の方が意欲的な乗り込みだったのは間違いないでしょう。重賞制覇を掲げての内容でしたので、その点では今回はデキをキープする作業に集中した形になりました。
集中力のある走りで、脚捌きも綺麗です。キープできていると思いますが、前走以上のデキの良さというのは感じません。前走までとします。
タイムトリップ【B】
11月7日(木)美浦 南W(良)
【4F56.5-42.0-1F13.7】
11月13日(水)美浦 南W(良)
【5F67.9-52.9-38.8-1F12.8】
単走強め。
1週前は抑えられての馬なりでの調教でしたが、最終リハは馬なりプラスαのところで追われていました。強め表記ですが、強めに近い馬なりといったところ。
動き自体は滑らかで、柔軟性があるという言葉がぴったりでした。
その反面、力強さをあまり感じず、全体的にもう少しきっちりと走ってほしかったです。
ただ、時計が悪いということはないので、その点では十分に地力が発揮できるはずです。
近走の成績からは、上昇気配が欲しかったのですが、10月に2度使われている点を含めても、状態が上がったとは感じませんでした。
ダノンキングリー【B】
11月6日(水)美浦 南W(良)
【5F67.4-53.1-39.4-1F12.7】
11月13日(水)美浦 南P(良)
【5F64.6-49.9-36.6-1F11.6】
2頭併せ内馬なり併入。
脚色は僚馬の方が良かったです。
1週前に鞭が飛ぶほどの内容を消化していて、実質的には先週が最終リハというところ。
最終リハは、僚馬の内を回って、直線入ったところで半馬身程前に出ます。
しかし、僚馬と同じような強度で追われるも、最後は僚馬の方が伸びていました。
時計の根拠はまずまずといったところで、ポリトラックを意識すると特別に良い時計ということはありません。
先週の1週前も、抜け出してからの反応は良かったものの、最後は僚馬の方が勢いがありました。
抜け出すところは1週前も最終リハも良かったのは良かったですが、どうも気になる部分が多いというか…。
ただ、前向きさなどはありますので、問題ないと思います。前走程度の内容に仕上がっていると思います。
ダノンプレミアム【B】
11月6日(水)栗東 坂路(良)
【62.6-44.7-28.7-14.2】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【53.4-37.4-24.2-12.3】
単走一杯。
肩鞭が3回ほど入っていますが、反応しているのかは少々微妙なところでした。
1週前の追い切りは明らかに調整程度まで。8日にCWでしっかりと追っているので、1週前の補完的な役割で、最終リハでもしっかりと負荷を掛けたというところでしょう。
パターン的には微妙というか、CWで追い切ってくるはずなので、これがどうなのか。日曜日にしっかりと負荷を掛けるというのも今までとやや違うかなと。
その点で違和感があるものの、概ね良好状態はキープしているのかなというところで見ておいていいと判断します。
若干、頭の位置が高くスピード感を感じないところで、反応しているのかは微妙なところという書き方をしていますが、時計的にももう少し頑張ってほしかった。
前走以上ということはないキープまでで。
フィアーノロマーノ【A】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【51.1-37.2-24.0-12.0】
単走強め。
最後は12.0-12.0で駆け抜けているので、特に問題はないでしょう。
鞭が入れば一杯と表記しても良さそうなくらいの運動強度でしたが、上体を低くしてしっかりと走れていました。
前走の安田記念と比較すると、今回は秋初戦ということもあってか仕上がりには余念はない感じ。それだけの本数は消化しています。
もう少しオーラがあると評価しやすいのですが、デキは前走以上と判断します。
ただ、調教では走る馬という見方もできるので、上昇気配でもどこまでという印象は受けます。
プリモシーン【B】
11月6日(水)美浦 南W(良)
【5F71.3-56.6-42.1-1F13.2】
11月13日(水)美浦 南W(良)
【5F70.1-54.4-39.9-1F12.0】
3頭併せ中強め1頭半馬身先着、1頭1馬身半先着。
ゴール後も強く追われていたので、上記時計以上に走っています。
少し掛かりそうな気配を漂わせながらという感じで、内を走る僚馬相手にムキになったような印象を抱きます。
それだけ前向きな気持ちがあるということは良かったと思いますが、本番でどのようになるのか。冷静さを欠きやすいというのは、G1ではマイナス要素では。
デキ自体は悪くはないと思います。精神的な部分が気になるところではありますが。
ペルシアンナイト【B-C】
11月13日(水)栗東 CW(良)
【6F86.6-69.0-53.8-39.7-1F12.8】
2頭併せ内馬なりクビ差先着。
脚色は強めに追われた僚馬の方が良かったですが、時計や内容よりもマイペースでの調整を優先したようでした。それでも先着しているので十分ではないでしょうか。
僚馬の動きがよく分からないというか、直線向いたところでは並走状況でしたが、スピードダウンしてしまいます。最高で2馬身差あったものの、最後は強めに追われてまた伸びてきました。反応が悪かっただけと言えばそこまでですが、僚馬の動きを見ると、この着差を素直に評価していいものかどうかというのも気になります。
前走の毎日王冠の仕上がりが良かっただけに、今回の追い切りでは厳しいのではないかと感じてしまいます。
最終リハで負荷を掛けれないなにかがあるのではないかと勘繰ってしまいます。
マイスタイル【B】
11月6日(水)栗東 CW(良)
【6F85.1-68.4-52.1-37.6-1F12.3】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【55.9-39.0-24.5-12.3】
単走強め。
1週前と最終リハと、時計の根拠は乏しいと感じてしまうのですが、デキ自体は悪くはないのかなと感じます。
特に最終リハは動きに力強さは感じますので、どこかに問題を抱えているというようには思いませんでした。
ただ、あまり時計が出ないタイプではあるものの、いつも以上に時計の根拠が乏しいのが気になります。馬場差を考慮しても、全体54秒台くらいでは駆け抜けてほしかったところ。
見た目は良かっただけに、少々不安を覚える時計です。
デキキープまで。
モズアスコット【A】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【51.6-37.4-24.0-12.1】
2頭併せ馬なり4馬身先着。
僚馬が早々に脱落、不甲斐ない内容となりましたので、最後まで併せ調教を求めていたのであれば想定した内容とは違う形になったものと思います。
僚馬が情けない動きだったとはいえ、しっかりと時計を刻んでいてのものですので、それなりに走れたのは前向きに評価していいはずです。
走り自体はとても良かったですし、軽く走ったのに対して時計が良かったですね。
近走でも状態面ではいいのではないでしょうか。状態がいいと判断します。
レイエンダ【B】
11月6日(水)美浦 南W(良)
【5F71.3-55.8-41.0-1F13.8】
11月13日(水)美浦 南W(良)
【5F68.6-53.1-39.0-1F12.9】
単走強め。
1週前は軽めの調整となりましたが、最終リハはしっかりと負荷を掛けました。鞭を入れればもっとよく反応しそうなところで作られています。
前走もそれなりに仕上げられていましたので、デキが上昇したとまでは言い切れないものの、概ね良好状態で出走できる見込みです。
欲を言えば、もう少し余裕のがある走りをしてほしいです。見る人によっては活気があると判断するかもしれませんが、個人的にはレイエンダの動きはバタバタしている印象を抱きました。スマートさに欠けるというべきか、そういったものが欲しいです。
それでも動ける状況にはあると思います。
レッドオルガ【B】
11月7日(木)栗東 坂路(良)
【52.4-38.1-25.0-12.7】
11月13日(水)栗東 坂路(良)
【53.9-39.7-25.7-12.5】
単走馬なり。
促されていたようにも感じましたが、馬なりの範疇という判断とします。
状態面ではなかなか判断が難しく感じますが、悪いという判断はしなくていいのでは。
1週前の追い切りがあまりよく見えなかった分、最終リハの動き次第だと思っていました。しかし、特にこれといったプラス材料はありませんでした。
状態面ではデキキープ程度まででしょう。前走以上ということはないと判断します。
マイルチャンピオンシップ2019の追い切り評価まとめ
一応、水曜日の段階で出走予定馬の追い切り映像が全て揃いましたので、そのまま追い切り考察のまとめを行います。
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のフィアーノロマーノ・モズアスコットと、【A-B】評価のアルアイン・インディチャンプ・クリノガウディーの合計5頭が該当していました。
ただし、【B】評価の中でも、ダノンキングリーとダノンプレミアは、追い切りだけで切るのは早計とも思います。手放しで良かったとは言い切れませんが、概ね良好だと判断したいと思います。
追い切りからは、上記の7頭を見ていればなんとかなりそうという気もしますが、個人的オススメ上位4頭を挙げて終わりたいと思います。
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- インディチャンプ
- クリノガウディー
- ダノンキングリー
ダノンプレミアは、もしかしたら前走が勝負度合いが高かったのではないかとも思えるだけに、やや微妙な印象を受ける部分もありました。
今回は買い目から外して勝負したいと思います。