2歳限定G1である阪神JFや朝日杯FSを目指す陣営にはとっても重要な割合を占める京王杯2歳ステークス。距離1400Mの重賞ですので、マイルを走る持久力よりも、スピード自慢が集まった形になりました。
ここで賞金の上乗せができると12月までのスケジュールが楽になるので、どの陣営も本気度が高くなってきます。逆に本命視されている馬が負けると、11月のレースに回ることになり、12月の大舞台で失速するということもあります。
こういうレースは陣営が力を入れてくるので、追い切りなどにも注意が必要です。それでは登録馬をチェックして追い切り考察を行っていきます。
目次
京王杯2歳Sの出走予定馬
馬名 | 斤量 | 想定 |
---|---|---|
アポロニケ | 54 | 津村 |
ヴァルナ | 55 | スミヨン |
カイトレッド | 54 | 柴田大 |
カップッチョ | 55 | 江田照 |
グランチェイサー | 55 | 田辺 |
グレイトホーン | 55 | 藤田菜 |
セイラブミー | 54 | 三浦 |
タイセイビジョン | 55 | ルメール |
ビアンフェ | 55 | 藤岡佑 |
ヒルノマリブ | 54 | ○○ |
ペコリーノロマーノ | 54 | ○○ |
マイネルグリット | 55 | 国分優 |
マジックキャッスル | 54 | ○○ |
モズアーントモー | 54 | ○○ |
京王杯2歳Sの最終追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アポロニケ【B】
10月30日(水)美浦 南P(良)
【5F68.7-53.5-39.1-1F12.5】
単走末強め。
少し頭の位置が高いような気がしますが、動きは軽快でした。
コースは6分から7分を通過していますので、時計は少々微妙でした。時計の根拠は乏しいですが、動きの良さを前向きに評価して。
1週前の南Wでの追い切り時計がパッとしなかったのが気になりました。
追い切りで動かないタイプとは言え、少し気になるものとなりました。
ヴァルナ【B】
10月30日(水)栗東 CW(稍重)
【6F82.8-66.4-52.2-37.6-1F12.1】
2頭併せ内強め2馬身先着。
追われてからの反応は良かったと思います。時計も上々ですので、具合が悪いということはないと思います。
時計を見る限りでは前走程度の仕上がりまでと考えています。
中間の時計は、パッとせずと言った範囲で悪くはなかった程度まで。上昇度は低い。
カイトレッド【前走濃霧で時計等なし】
10月30日(水)美浦 南W(重)
【5F69.3-54.8-40.4-1F12.4】
2頭併せ内末強め併入。
脚色は僚馬の方が良かったですが、交わされそうになってから併入のままに耐えた形になりました。
前走の時計がないのでなんとも言えませんが、デキ自体は悪くはない範囲ではないでしょうか。
もう少し全体的な雰囲気が良くなるといいのですが、悪くはない程度で見ておきたいと思います。
カップッチョ【前走濃霧で時計等なし】
10月30日(水)美浦 南W(重)
【5F66.6-52.4-38.8-1F12.8】
3頭併せ中馬なり1頭併入、1頭1馬身先着。
1週前に猛時計を刻む内容でしたので、最終リハは軽めに乗られたという感じになりました。
首を上手に使って走れています。しっかりと走れたのは良かったと思います。
悪くはないと思いますが、これまでの時計と比較して、今回のデキが特別良かったというわけではないです。
通常通りと考えていいでしょう。
グランチェイサー【B】
10月30日(水)美浦 南W(重)
【1F12.8】
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
濃霧のため、時計の計測はラスト1ハロンのみ。
馬なりで12.8秒ならば問題ないようにも思いますが、最後は半馬身遅れてしまいました。
映像も短くよくわかりませんが、少し首が項垂れすぎているようにも感じます。もう少し上手に使えると良かったのかなと思いました。
グレイトホーン【B】
10月30日(水)美浦 南W(重)
【5F66.6-52.4-39.4-1F12.6】
2頭併せ内強め2馬身先着。
僚馬と少し距離がある中での追い切りとなりましたので、狙った追い切りができたのかというのは少々疑問が残りました。
ただ、走りとしては悪くはないと思いました。少しふわふわとしてしまう部分はありましたが、概ね良好ではないでしょうか。
デキは前走程度には仕上がっていると思います。
セイラブミー【B】
10月30日(水)美浦 南P(良)
【4F53.3-38.8-1F11.8】
2頭併せ内馬なり併入。
少し動きが固い部分がありますが、デビュー戦の追い切り映像と見比べても特に変わっているとは思いません。いつもこのような動きをしていると考えるのがいいのかもしれません。
時計は特に悪くはない程度まで、デキは前走程度と考えていいはずです。
脚色は僚馬の方が上でしたが、まずまずといったところでした。
タイセイビジョン【C】
10月30日(水)栗東 坂路(稍重)
【55.2-39.4-25.1-12.3】
2頭併せ強めアタマ差遅れ。
遅れそうになりながらも最後までくらいついていくような走りをしていたのは良かったと思いました。ただ、遅れたこと自体は地味でした。
前走は函館Wでのおいきりで、3頭併せを行いました。しっかりと追われて先着を見せるなど、動きは良好でした。
今回はそれに比べると動きは地味になりました。時計の根拠も乏しく、デキは落ちたと判断する方がいいのではないでしょうか。
ビアンフェ【B】
10月30日(水)栗東 坂路(稍重)
【53.0-37.7-24.1-12.1】
単走強め。
しっかりと追われているものの、反応しているのか微妙な印象を受ける内容となりました。
ただ、いつもこんな追い切りを消化していますし、前走の追い切りも時計は地味でした。その点では、内容は悪くはないように思います。デキは良いのではないでしょうか。
マイネルグリット【B】
10月30日(水)栗東 坂路(稍重)
【53.3-38.4-24.5-11.8】
単走馬なり。
もう少し頭が沈み込んだ方がスピード感を感じるのですが、末の時計はしっかりと出ているので特に問題にしなくても良さそうな雰囲気は感じます。
前走はCWを使って本番に向かいましたが、今回は1週前にCWでしっかりと追っています。坂路で馬なりということなので、実質的には1週前が最終リハと考えていいはずです。それでも、時計が出ているのは前向きに見ていいのかもしれません。
できれば結果が出たローテーションで挑んで欲しいのですが、最後に坂路を選択した理由を探したくなってしまいます。
一杯に追ったのであれば、負荷を掛けて馬体重を減らしたいということも有るのかもしれませんが、今回は馬なりなので、1週前の状態をキープしたいというところで作っているのかなと思います。
京王杯2歳Sの追い切りまとめ
映像配信のあった10頭の追い切りをチェックしていきました。
今回の追い切りで上昇気配を示した馬はいませんでした。
京王杯2歳Sという重賞を考えると、ここを勝つと後々が楽になるので、勝負度合いが高い陣営も多いのは多いのですが、少し寂しい印象を受けました。
ただ、デキが良かったと思うのはビアンフェを挙げておきます。
仕上がりは前走程度にはある見込みで、雰囲気も良かったです。他の馬を挙げるとなると難しいのかなと思いました。
2頭目は≪A≫[最強]競馬ブログランキングへにしました。
今回は本当に追い切りが地味なメンバーが揃った中で、1週前の時計と最終追いの様子からも、状態の良さを感じます。悪くはないと思いますので、好走に期待が持てます。
この2頭以外にパッとする馬がいませんでしたので、今回はもうこのまま2頭の馬連とワイドでの馬券で勝負したいと思います。
まだ枠なども出ていないので早計と言われてしまいそうですが、追い切り考察ではこの2頭なので決め打ちします。w
以上、京王杯2歳Sの追い切り考察でした。