ノーザンF天栄の躍進が凄い競馬界~同じNFでもしがらきの勢いは減速!?

リッキーです。
競馬初心者向けの記事を書かせていただきました。

2018年のノーザンファーム天栄の勢いについて書いていましたが、2019年も続けて書き記しています。
その為、2019年はノーザンファームしがらきの方がG1を多く勝っているので、タイトルとやや乖離が生まれています。ご了承ください。

2018年の競馬界の振り返りではないですが、そろそろ年末にも近づいていますので競馬界の振り返りを行っておきたいと思います。
その一環として、まずはノーザンファーム天栄の躍進について触れておきたいと思います。

当ブログではあまり外厩については触れていませんが、外厩を知らないで予想するのも難しい時代となりました。

外厩について知っている人は、おさらい的な内容になると思いますので、あまり参考にならないかもしれません。
外厩とはなんぞや、そんなところから簡単に説明しています。

ちなみに、外厩について特に有名な書籍を先にご紹介しておきます。
よくわからないという方は、この本を読むと理解できるのではないかと思います。

外厩を使って予想するサイトとしては、JRDBというサイトも有名です。

オリジナルの競馬新聞、競馬データ、パドックからの直前情報を配信中。馬体や馬具の情報はここでゲット!

重賞レースなどは、JRDBの無料ブログにも公開されていますので、外厩情報を得たいという方はご覧になって見るのをオススメします。

18年11月7日に発売された『厩舎力 陣営のクセを掴めば馬券は面白いように当たる! (競馬王馬券攻略本シリーズ)』を読んだのすが、付録部分にJRDBの外厩データが載ってて、外厩情報を求めている方は面白いかも。

外厩が盛んになった現代競馬において、外厩との付き合い方なども記載されています。予想に直接的に参考になるというものではないのは事実ですけど、色々と面白いなと思いましたね。読み元としては充実しているかなと思います。

私は厩舎の調教パターンなどは面白かったですので、興味があればこちらも読んでみて下さい。

まずはじめに外厩とは

外厩の説明として妥当な部分を探すのは容易ではありませんが、はてなキーワードに記載されいている内容を掲載しておきます。

日本では競馬の厩舎が一般的にトレセンや競馬場近辺などに集合配置され、主催者により調教師に貸し与えられている。競馬に出走するにはその厩舎に何日か(10日、初出走30日)滞在して直接競馬場に向かう必要がある。これを内厩制という。これに対して、それ以外の土地おかれる厩舎(調教施設)のことを外厩(がいきゅう)と呼び、外厩から直接競馬場に向かい出走できる制度を外厩制と呼ぶ。

外厩とは

JRAへ初出走する場合は、日本中央競馬会競馬施行規程第91条を読む限りでは、30日ではなく15日滞在で良いみたいです。
上記の参照情報が間違えている可能性があることを予めご紹介しておきます。

10日ルールは今のシステムとして必要なのかというのはいつも議論の的になります。
レースの10日前に厩舎に戻ってきたらいいので、調教師はいわばノーザンFの餌やり担当。

特に天栄はローテーションなどにも口出しをするとも言われていて、調教内容も細かく指定するなど、NF天栄の繁栄と裏腹に調教師は肩身の狭い思いをしています。

東西トレセンについて当ブログでも触れていますので、そこを知りたい方は『初心者にもわかる!競馬の調教を見る前に覚えておきたい基礎知識≪美浦トレセン・栗東トレセンの違い編≫』のページをご覧ください。

美浦トレセンと栗東トレセンの違いについて書いています。明らかに違うのは坂路の作りです。高低差があり、傾斜が厳しい栗東坂路に比べて美浦坂路は平たんなコース。そこでどういったことを行っているかなどをまとめています。

まぁブログを始めて間もない時に書いているので上手くまとまっているかは分かりません。
今見るとちょっと酷いかもしれませんねww

さて、話しを戻します。

東西トレセンというものがあります。
上記ページと重複しますので省略しますが、関東の美浦トレセンと、関西の栗東トレセンの2つです。
ここで調教を積んでレースに備えると考える方がいるかもしれませんが、現代競馬ではそのようなことはなくなったしまったと考えるのが妥当です。
もちろん、個人の生産牧場で生まれ、個人馬主に買い取られた場合は、主な調教施設はトレセンとなりますが、大手のグループから産まれたり、大手の馬主に買い取られた馬は、トレセン以外の施設で調教を受けることが多くなったと考える方がいいかもしれません。

そこで外厩という言葉が出てきます。

主要な調教師は、単なる○○の餌やり担当と揶揄されるほど。

馬はトレセンに滞在せずに、レースが終わると外厩に移動して調整され、またトレセンに戻ってレースに備える。
それが現状の競馬と考えるのが妥当でしょう。

主な外厩は、やはり社台グループが持っている施設が該当します。
その他にも生産牧場が所有している外厩がありますが、社台グループが持っている仕組み以上に整っていないのが現状です。

放牧という言葉のイメージの違い

有力な馬が主要なG1への出走を終えると、もしくはある程度のレースを消化した馬が立て直しを図るために、放牧出すとか放牧に出されたというような表現でトレセンを離れることがあります。

放牧というと、広大な土地に柵が置いてあり、その中を自由に行き来して他の馬達と戯れる。
昼間は牧草地を駆け巡り、お昼寝をしてじっくりと英気を養う。

そんなことを考える方もいるかもしれません。

イメージ

そんなことはなく、ちゃんと調教施設が併設されたシステムが構築された牧場に放牧に出ているだけで、のんびりと暮らしているというのは今の時代はなくなってしまいました。
多くの馬は、生まれ育った牧場が所有している外厩と言われる牧場に放牧に出され、そこでも調教を積んで立て直しが図られるそうです。

僕は競馬関係者でもないので、そこで実際に何が行われているのかというのは知る由もありませんが、大きな施設があるのは公開されているので、そういったものを利用していると考えるべきでしょう。

恐らく元々はトレセンの馬房数に対応するための処置だったはず

調教師に与えられている馬房(馬が入る部屋)の数が決まっています。厩舎の広さと言えば分かりやすいかもしれませんが、多くの調教師は大方20前後(下限12頭~上限30頭)の数が与えられています。
メリットシステム(メリット制)で馬房数が決定されるため、単純に多くの馬房数を貸し付けられている調教師は結果を残している調教師と言えます。

詳しくはJRAが公開している情報をご覧下さい。

また、調教師一人辺りの預かれる馬の数(預託可能頭数)にも決まりがあり、現在は最大でも70頭までという制約があります。

例えば20馬房の貸付を受けている場合は、20馬房×2.5倍の馬を預かれるとルールがありますので50頭まで。
30馬房の貸し付けを受けている場合は、20頭を超える馬房数に関しては2倍までとなりますので、20馬房までの50頭に10馬房分の2倍(20頭)となり、最大で70頭しか預かることができません。

だから、仮に20頭の馬房数の貸し付けを受けていた場合50頭まで馬を預かることができますが、預かった50頭を同じ時期にトレセン内の自厩舎に入れることは不可能です。
1つの馬房に1頭しか入れることができないためです。

馬は連戦ばかりということはありません。
レースに出走すると多くの場合は3週間から4週間後のレースに出走します。
そのままトレセン内の厩舎においていては、その間の馬房を1つ塞いでしまいますので、無駄が発生してしまいます。

その為、放牧に出して馬房数の調整を行うというのが外厩制度の発端だと理解していいのではないでしょうか。

ちなみに短期放牧が増えたのは、この外厩に預けてそこでトレーニングを積むことを指します。
短期放牧でリフレッシュという言葉を使いますが、短期放牧の場合は疲労を除くことと同時に調子を落とさないようにする調教の2つを同時に行います。

Aという馬を外厩に出した場合は、Bという馬を厩舎に戻してレースに使い、Bという馬を外厩に出したらAの馬を戻してレースに使う。
ずっとこれの繰り返しです。

これが現在の競馬界の常識になっています。

外厩が発達した現状、『叩き2戦目の上積み』と言った言葉は薄れている

よく競馬新聞やブログをご覧になっていると、「前走使われた上積み」とか、「叩き3戦目は走り時」と言った言葉を目にするかと思います。
一昔みたいに、単純に放牧に出ている場合なら、休み明けは走らないというのは当たり前のように語られていました。

人間でも連休後の仕事はダラッとしてしまってやる気が起きないのと同じですww

しかし、現在は外厩でしっかりと乗り込まれてきていることから、休んだというよりも再調教されて戻ってきたと考える方が妥当であり、休み明けからいきなり走る馬が増えてきています。

ハワイ旅行に行ったけれど、ホテルでずっと仕事をしていたとかそういう風に考えると分かりやすいかもしれません。

一概に休み明けは割引きという考えはしなくていいでしょう。
逆に、休み明けは割引きだと考えている人は、この機会にその考えをなしにして予想した方がいいかもしれません。

もちろん、明らかに休み明けは走らない馬がいます。
実践から遠ざかると走らなくなる馬もいますので、その点では戦績を見ながら予想を組み立てましょう。

追記

2019年1月20日のAJCCでシャケトラが約1年1ヵ月振りのレースで勝利を収めました。シャケトラはNF生産馬なのでNFしがらきを使って使っています。

また、2019年3月10日の金鯱賞では、ダノンプレミアムが約8か月ぶりのレースで勝利を収めました。NF生産馬ではないのでNFの施設は使えません。しかし、信楽牧場という場所で調整されていますが、外厩の大事さを知る上では外せない馬です。

今の競馬界は社台グループの運動会状態

『ノーザンファーム』という文字を見ると、誰もが強い競走馬を生産している牧場だと考えるでしょう。
競馬を1年間もやっていれば、新聞やブログなどで、ノーザンファームという言葉は何度も目にするはずです。

ノーザンファームは、北海道勇払郡安平町早来源武にある競走馬の生産牧場である。社台グループに属する。

Wikipedia

このように記載されていますが、社台グループの1つです。

一時期は社台ファームが有名になりましたが、現在ではノーザンファームの方が名前が有名になっているかもしれません。

社台グループが生産した主な競走馬を挙げておきます。(年号は生産年)

本当に一部を抜き出していますので、もっと多くのG1馬がいます。

社台ファーム

  • アグネスフライト(97年)日本ダービー
  • エアシャカール(97年)皐月賞・菊花賞
  • アグネスタキオン(98年)皐月賞
  • マンハッタンカフェ(98年)菊花賞、有馬記念
  • ネオユニヴァース(00年)皐月賞・日本ダービー
  • ダイワメジャー(01年)皐月賞など
  • ハーツクライ(01年)有馬記念・ドバイシーマC
  • アサクサキングス(04年)菊花賞
  • スクリーンヒーロー(04年)ジャパンC
  • ダイワスカーレット(04年)桜花賞・有馬記念など
  • ヴィクトワールピサ(07年)有馬記念・ドバイWC
  • ロゴタイプ(10年)皐月賞など
  • ヌーヴォレコルト(11年)オークス
  • ノンコノユメ(12年)フェブラリーS
  • ジュエラー(13年)桜花賞
  • ソウルスターリング(14年)オークス

社台ファーム(Wikipedia)

社台コーポレーション白老ファーム

  • ステイゴールド(94年)香港ヴァーズ
  • ゼンノロブロイ(00年)天秋・ジャパンC・有馬記念
  • ドリームジャーニー(04年)宝塚記念・有馬記念
  • オルフェーヴル(08年)牡馬三冠・有馬記念など
    育成はノーザンF
  • ジャスタウェイ(09年)ドバイDF 天秋
  • イスラボニータ(11年)皐月賞
  • ショウナンパンドラ(11年)秋華賞・ジャパンC
  • ジュールポレール(13年)VM
  • ルヴァンスレーヴ(15年)全日本2歳優駿・ジャパンDD
  • タイムフライヤー(15年)ホープフルS

白老ファーム(Wikipedia)

ノーザンファーム

  • ジャングルポケット(98年)日本ダービー・JC
  • キングカメハメハ(01年)NHKマイルC・日本ダービー
  • ヴァーミリアン(02年)ジャパンCD・フェブラリーS
  • カネヒキリ(02年)ジャパンCD・フェブラリーS
  • シーザリオ(02年)オークス
  • ディープインパクト(02年)牡馬三冠・JC・有馬記念など
  • アドマイヤムーン(03年)ドバイDF・宝塚記念・JC
  • ヴィクトリー(04年)皐月賞
  • トールポピー(05年)オークスなど
  • ブラックエンブレム(05年)秋華賞
  • ブエナビスタ(06年)桜花賞・オークス・JCなど
  • ロジユニヴァース(06年)日本ダービー
  • アパパネ(07年)牝馬三冠など
  • ローズキングダム(07年)JCなど
  • ルーラーシップ(07年)クイーンエリザベス2世C
  • ジェンティルドンナ(09年)牝馬三冠・ドバイシーマC・有馬記念など
  • エピファネイア(10年)菊花賞・JC
  • ラブリーデイ(10年)宝塚記念・天秋
  • ハープスター(11年)桜花賞
  • ミッキーアイル(11年)NHKMC・マイルCS
  • ドゥラメンテ(12年)皐月賞・日本ダービー
  • ミッキークイーン(12年)オークス・秋華賞
  • リアルスティール(12年)ドバイターフ
  • サトノクラウン(12年)香港ヴァーズ・宝塚記念
  • シュヴァルグラン(12年)JC
  • シンハライト(13年)オークス
  • マカヒキ(13年)日本ダービー
  • ヴィブロス(13年)秋華賞・ドバイターフ
  • サトノダイヤモンド(13年)菊花賞・有馬記念
  • ゴールドドリーム(13年)フェブラリーS・チャンピオンズCなど
  • ミッキーロケット(13年)宝塚記念
  • アルアイン(14年)皐月賞
  • レイデオロ(14年)日本ダービー・天秋
  • ディアドラ(14年)秋華賞
  • スワーヴリチャード(14年)大阪杯
  • ラッキーライラック(15年)阪神JF
  • アーモンドアイ(15年)牝馬三冠
  • ワグネリアン(15年)日本ダービー
  • フィエールマン(15年)菊花賞
  • ステルヴィオ(15年)マイルCS

ノーザンファーム(Wikipedia)

この他に、追分(おいわけ)ファームがありますが、こちらはあまり結果を残していないと見るのがいいでしょう。
ゴールドアリュール・ハットトリック・レジネッタ・フェノーメノ・ペルシアンナイトらが該当します。

全ての馬はダービーを目指すと言われていますが、ダービーを勝つことは名誉なこと。
そこで、日本ダービーの直近の勝ち馬を見ると以下のようになっています。

太字は社台グループ

第85回2018年ワグネリアンノーザンF
第84回2017年レイデオロノーザンF
第83回2016年マカヒキノーザンF
第82回2015年ドゥラメンテノーザンF
第81回2014年ワンアンドオンリーノースヒルズ
第80回2013年キズナノースヒルズ
第79回2012年ディープブリランテパカパカF
第78回2011年オルフェーヴル白老F
第77回2010年エイシンフラッシュ社台F
第76回2009年ロジユニヴァースノーザンF

ノースヒルズは、前田幸治が代表を務める生産牧場兼馬主。大山(だいせん)ヒルズというトレセンを所有しています。
パカパカファームは、ダーレー・ジャパン・ファーム代表で創業者のスウィーニィが開いた牧場。

このように過去10年の内、7年は社台グループが牛耳っていて、その中でも5年はノーザンファーム生産馬が日本ダービーを制しています。
それだけ、今の日本の競馬界はノーザンファームの影響力が強いと言ってしまっていいでしょう。

ちなみに、今はこんなところですが、2000年代初頭は、ノーザンファームというだけでG1は勝てないと言われている時期もあったほどです。
2009年くらいまでは社台ファームの方が成績が良かったのですが、現状では、ノーザンファームがほぼ1強みたいなところがあります。

ノーザンファーム天栄の馬が活躍している

ノーザンファームには2つのトレセン施設を有している

ノーザンファームは、北海道勇払郡安平町早来源武にある生産牧場。
関連施設はたくさんあります。

  • ノーザンファーム空港牧場(育成牧場)
  • ノーザンファームYearling(中間育成※)
  • ノーザンファーム天栄(トレセン)
  • ノーザンファームしがらき(トレセン)

※中間育成とは、離乳から1歳馬以降の厩舎へ入る前までに人に慣れさせたり、育成や調教が積めるようにするための施設のこと。

この他、ノーザンホースパークという施設を所有しており、体験型のテーマパークとなっています。
ポニーショーなどが行われていて、BBQなども楽しめるそうです。

今回は近年最も結果を残しているノーザンファームの外厩である、しがらきと天栄について見ていきたいと思います。

と、文字にすると難しいかもしれませんので、どんなことをやっているのかというのは公式YouTubeがありましたので、そちらをご覧下さい。

【ノーザンファーム】育成牧場の前線基地〜天栄編

【ノーザンファーム】育成牧場の前線基地〜天栄編

【ノーザンファーム】育成牧場の前線基地〜しがらき編

【ノーザンファーム】育成牧場の前線基地〜しがらき編

この2つのトレセンを所有しています。

少し詳細を触れておきます。

NFしがらき

しがらきは、2010年秋に開設した施設。
オルフェーヴルやジェンティルドンナなどが調教を積んでいます。
関西の厩舎が主に利用する施設で、900Mの周回コースに、800Mの坂路があります。
坂路は39.7Mの高低差があり、最大勾配が8%と、栗東トレセンの4.5%を遥かに上回る角度がついています。

NF天栄

天栄は、2011年秋に開設した施設。
元々は天栄ホースパークという施設があったところを買収し、その後、莫大な金をつぎ込んで改修を行っていきました。
2017年4月に坂路コースをリニューアル。高低差36Mで、美浦トレセンの坂路の高低差18Mと比べて倍の高低差があることになります。
最大勾配はしがらき同様に8%となっています。

坂路が全て!?坂路施設の一覧

ノーザンしがらきの坂路 全長800m 高低差39.7m
ノーザン天栄の坂路 全長900m 高低差36m
栗東トレセンの坂路 全長1,085m 高低差32m
美浦トレセンの坂路 全長1200m 高低差18m

栗東トレセンと美浦トレセンの坂路は、いずれも全長は1000M越えですが、実際は800Mの区間で調教を行っています。

ご覧の通り、美浦トレセンの高低差がないことになります。
これでは鍛えられませんよね。

ただ、所有するJRAも黙ってこの現状を見ているわけではなく、美浦トレセンの坂路を含めた施設の改修を行うことを発表しました。
これにより、益々西高東低の差が小さくなり、行く行くは逆転できるかもしれません。

一時はノーザンファームしがらきの躍進が凄かった…はず

さて、単刀直入に言って、坂路の差が大きいと言えます。

2010年までは明らかにしがらきを使っていたノーザンファームで生まれた馬が活躍していました。
要は、栗東所属馬が活躍していたということです。

しかし、2017年に天栄の坂路がリニューアルされると、その状況が一変。
いきなりアーモンドアイやワグネリアンなど、クラシックで活躍を見せる馬が出てきました。

2018年のG1レースの勝ち馬の外厩をチェックすると

レース名優勝馬外厩
GⅠフェブラリーSノンコノユメ山元TC(2)
GⅠ高松宮記念ファインニードルミッドウェイ
GⅠ大阪杯スワーヴリチャードしがらき(2)
GⅠ桜花賞アーモンドアイ天栄
GⅠ皐月賞エポカドーロ吉澤SW(2)
GⅠ天皇賞(春)レインボーラインしがらき
GⅠNHKマイルCケイアイノーテック吉澤SW(3)
GⅠヴィクトリアマイルジュールポレール吉澤SW(2)
GⅠオークスアーモンドアイ天栄
GⅠ日本ダービーワグネリアン天栄(3)
GⅠ安田記念モズアスコット宇治田原優駿S(2)
GⅠ宝塚記念ミッキーロケットしがらき
GⅠスプリンターズSファインニードルミッドウェイ(2)
GⅠ秋華賞アーモンドアイ天栄
GⅠ菊花賞フィエールマン天栄
GⅠ天皇賞(秋)レイデオロ天栄
GⅠエリザベス女王杯リスグラシューしがらき
GⅠマイルチャンピオンシップステルヴィオ天栄
GⅠジャパンCアーモンドアイ天栄
GⅠチャンピオンズCルヴァンスレーヴ山本TC
GⅠ阪神JFダノンファンタジー
GⅠ朝日杯アドマイヤマーズ天栄(2)
GⅠ有馬記念ブラストワンピース天栄
GⅠホープフルSサートゥルナーリアしがらき

()内は、外厩から戻って何戦目か。

()がない場合は、外厩から戻ってきてすぐのレース(1戦目)です。
基本的には10日ルールで戻ってくる形になりますが、たとえば藤沢厩舎は信頼されているのか、それよりも前に戻ってくることが多いです。

2018年の秋古馬三冠は、天栄から帰厩1戦目の馬が全て優勝してしまいました。
もう向かうところ敵なしの状況になりつつあります。

意外と吉澤SW(吉澤ステーブルWEST)が結果を残していますが、ゴールドシップやビッグアーサーやエポカドーロやジャスタウェイなどが利用しています。
非社台系の中でも気を吐いている外厩で、特に秋天やドバイDFや安田記念などを制したジャスタウェイは、吉澤SWに変更してからG1を勝つまでに成長するなど頑張っている施設です。

逆に見れば、ジャスタウェイを指標に考えると、外厩が占めている要素は大きいと判断出来ます。

2019年もノーザンファーム天栄には要注意

2019年も引き続きノーザンファーム天栄を利用している馬には要警戒です。
牝馬三冠を達成しジャパンCも制したアーモンドアイや日本ダービーを制したワグネリアンやマイルCSを制したステルヴィオと、特に天栄の新しい坂路を目一杯使えた世代が成績を残しています。
天栄の施設を含めて、人や調教方法などもいいと言われています。

基本的には、関東の美浦厩舎に預けられているノーザンファーム生産馬は、NF天栄を利用しています。

ただし、注意が必要なのが、美浦の堀厩舎はNFしがらきを利用しています。
逆に、栗東の友道厩舎はNF天栄を利用しています。

友道厩舎は、しがらきを使う馬(ユーキャンスマイルなど)もいますので、その場その場でチェックした方がいいです。

それ以外は、ノーザンファーム生産馬であるならば、基本的に関東なら天栄、栗東ならしがらきを利用しています。

勿論、ノーザンファームの関係馬となりますので、個人の牧場で生まれ育ち、個人馬主に買い取られた場合などはこの施設を利用することはできません。

しかし、このノーザンFのやり方は自社にすれば前向きな考ええすが、競馬ファンからすると少しガッカリすることも。
例えばレイデオロとアーモンドアイの使い分けや、菊花賞馬フィエールマンはAJCCから復帰と、同じノーザンFの強豪どころがぶつからないようにしているのは明白です。

それに勝てない他の牧場が悪いのかどうかという議論も出てきそうですが、せめてジャパンCくらいは日本の強い馬が全部出ている姿を見たかったです。
単なる愚痴になってしまいますので、この点は個人差がありそうです。

外厩情報を得るには

外厩情報は、残念ながらJRAのホームページには記載されていません。

一番上でご紹介したJRDBのブログ(JRDV.sp)をご覧になる方法以外は、全てお金が必要になります。
それでも、重賞に関しては『JRDV.sp』に記載されていますが、それ以外は未掲載。

JRDBからJRDVがスピンオフして、しかもいいとこ取りのブログ。

有料であるならJRDBのホームページから。
あとは、スポーツ報知が運営している『UMATOKU』というホームページにて有料で公開しています。
ただ、UMATOKUはJRDBのデータを引っ張ってきているみたいです。

スポーチ報知の回し者ではないですが、『UMATOKU』に関しては比較的安価で外厩情報を手に入れることができるので、まだ使ったことがない人はまずは無料登録してから無料開放分だけでも使って見るといいかもしれませんね。
自分の場合は、βバージョンの時に無料で使っていましたが、物凄いサイトが出来たもんだと思いました。

重賞だけしか競馬はやらないよって人は、『JRDV.sp』の重賞情報だけで十分だと思います。

まとめ:競馬で勝つためにはどの馬がどの外厩を使っているのかを知る必要もある

ここまで外厩についてや、外厩情報を扱っているサイトをご紹介してきました。

意外と情報を探すのに苦労したので、まだ外厩情報を使っているという人は多いようで感触的にはそこまで多くはないという感じです。
外厩情報を基に予想している人が増えると、必然的に外厩情報が検索で多くヒットするので。

ただし、この記事は何度か情報をアップデートしています。

逆にみればそれだけのアクセスがある=知りたいという人が多いということ。

ノーザンファーム天栄というワードだけでも流入が多いので、もうノーザンファームの馬に注目というのはみんなが知っていますので、ノーザンファームのどの条件になると強いのか、というものを自分で調べて回りと差を付ける時期に突入していると判断していいでしょう。

簡単にザっとまとめると、基本的にはノーザンファーム生産馬はしがらきと天栄を利用できます。
栗東の厩舎はしがらき、美浦の厩舎は天栄を使っています。

まぁ言えることは、美浦のノーザンファーム生産馬が強いということになると思います。
しがらきが成績が落ちてきているので、もしかするとなにか要因があるかもしれません。

その辺の情報が入りましたら、再編集してお伝えしたいと思います。

【追記】2019年のG1レースにおける勝ち馬の外厩情報

比較的2019年も皆さんが気にされているようなので、一応、追記する形でお伝えしておきますね。

レース名 馬名 外厩
フェブラリーS インティ
高松宮記念 ミスターメロディ NFしがらき(2)
大阪杯 アルアイン NFしがらき(2)
桜花賞 グランアレグリア NF天栄
皐月賞 サートゥルナーリア NFしがらき
天皇賞春 フィエールマン NF天栄
NHKマイルC アドマイヤマーズ NFしがらき(2)
ヴィクトリアM ノームコア NF天栄
オークス ラヴズオンリーユー NFしがらき
日本ダービー ロジャーバローズ NFしがらき(2)
安田記念 インディチャンプ NFしがらき
宝塚記念 リスグラシュー NFしがらき

2019年はもうノーザンファームの関係馬しか活躍していない現状、まさに1強時代。

芝のレースは、特にノーザンファーム生産馬が活躍しています。

ただし、気にしておいてほしいのが、そもそもダートG1であるフェブラリーSは、調べられる範囲で天栄を利用した馬が走っていません。

また、高松宮記念では、デアレガーロしか天栄を使っていないことを考えると、2018年からの流れを見ると以下のことを言えるかと思います。

  • ダート路線にはあまり力を入れていない
  • 短距離路線はこれから力を入れようとしている?

上記の2つのことが浮かび上がってきます。

2018年のダートG1では山元TCを利用している馬がいずれも優勝。
また、今年の高松宮記念では、天栄を利用している馬が1頭だけと、あまり短距離路線に馬を出していません。

その点から、天栄は、というよりも、ノーザンファーム自身が中距離適性の高い馬を作ろうとしているという風に考えていいかもしれません。

ただし、天栄の勢いは減速!

この点は注意が必要です。

ノーザンファームしがらき経由の馬が4連勝で上半期を締めました。

ノーザンファームの馬が強いことは上記の表でわかりますが、2018年みたいに天栄の勢いが凄い!というわけではなさそうです。

【追記の追記】2019年の皐月賞はノーザンファーム関係馬が掲示板を完全独占

2019年の皐月賞の上位3頭をチェックすると、1着サートゥルナーリア(ノーザンF)、2着ヴィロックス(ノーザンF)、3着ダノンキングリー(三嶋牧場)ということになります。
1着馬のサートゥルナーリアは、NFしがらきから帰厩して初戦、2着のヴィロックスは帰厩して2戦目(前走しがらきから帰ってレースに出走し、そのまま在厩にて調整し皐月賞に出走)ということで、いずれも外厩で調整されてきた馬です。

3着のダノンキングリー。この馬が少々厄介で、生産牧場は三嶋牧場で、ノーザンFの生産馬ではありません。

しかし、このダノンキングリーは外厩としてノーザンファーム天栄を利用しています。

ノーザンF生産馬以外は、ノーザンFの施設を利用できないということは上記の部分で書いていますが、ではなぜこのダノンキングリーがノーザンF天栄を利用できるのかというと、馬主に関係があります。

ダノンキングリーの馬主(株)ダノックスは、ダノンの冠でも有名。ノーザンFの大口客で、恐らくこの馬は、ノーザンFの吉田勝己氏も関わっているはず。半持ち(引退後に種牡馬価値がありそうな場合などには、購入費用の半分を牧場が持つなどいう契約も存在する)とか。

その証拠に、ノーザンFの生産馬ではないものの、ノーザンファーム空港牧場のB3厩舎にて育成されていることが何よりも証拠です。

B3厩舎の育成馬だが、同じ2歳世代ではクラージュゲリエが京都2歳S(G3)を優勝。ヴァイトブリックもメイクデビュー京都の大差勝ちを含めて、ダートでは2戦2勝。生産馬ではないが、育成馬のダノンキングリーもメイクデビュー東京、ひいらぎ賞と連勝でオープン入りを果たしている。

2018年12月19日 全日本2歳優駿(中央交流) Jpn1

要は、ダノンキングリーの育成はノーザンファームが育成を担当しているということです。

その為、皐月賞は、1着、2着、4着、5着がノーザンファーム生産馬で、3着のダノンキングリーもノーザンファームの関係馬。

恐るべしノーザンファーム外厩施設と言えると思います。

2019年の日本ダービーの勝ち馬ロジャーバローズの生産は飛野牧場だが

2019年の日本ダービーの勝ち馬は、ロジャーバローズでした。

生産は飛野牧場。新ひだか町ということで、日高地域の馬産地は盛り上がったでしょう。

ただし、ロジャーバローズ自身は、ノーザンファームしがらきを外厩として利用しています。

前走からはトレセンに滞在して調整されていましたが、それまではしがらきをずっと使っています。

どういう経緯なのかはわかりませんが、半持ち…なのでしょうか。分かりかねますが、そういうことになっているということで、覚えておいていいですね。